「大阪南部高速道路」実現に向けて!!


 大阪南部高速道路、略して、大南高(だいなんこう)。大楠公(楠木正成公の別称)と同じ読み方です。大阪南部には、大楠公ゆかりの地が多く、「だいなんこう」という読み方であれば、高速道路実現に向けての機運が高まり、そして、住民からの愛着が深まるということで、河南町の武田勝玄前町長が命名して下さった。「大阪南部に高速道路を! 」という強い思いが込められています。

 平成27年に河内長野市および河南町が中心となり、近隣市町村に呼びかけて、構成団体12市町村で「大阪南部高速道路事業化促進協議会」が設立しました。翌年の平成28年には、大阪府の垣根を超え、奈良県の五條市、和歌山県の橋本市、かつらぎ町の賛同を得て、構成団体15市町村にまで成長しました。  

 全国的にも自治体の抱える悩みは、少子高齢化による税収の減少、財源不足…といった負のスパイラルに陥り、頭を抱える状況は同じと思っています。この負のスパイラルから抜け出すため、交流人口の増加、そして、定住人口の維持、それらを一時的ではなく持続可能とするには、大南高の実現が必要不可欠と考えています。もちろん、大南高の実現が目的ではなく、大南高を手段として、まちを活性化することが目的であります。

 今、大阪は「北高南低」と言われ、一般的に、北部は発展傾向、南部は衰退傾向と位置づけられています。まだ、海側は関西国際空港を軸に発展の絵図を描くことができますが、山側は難しい状況です。大南高というインフラが、大阪南部を負のスパイラルから正のスパイラル(人口増加と経済成長をともに促進)に転換する起爆剤となるのは間違いありません。次世代のまちづくりのために、夢の高速道路「大南高」実現の道筋を立てる。それが本協議会にとっての使命であります。

 最後に、大南高という名称には、大阪南部のサムライヒーロー「大楠公」と同音に加え、大阪の現状「北高南低」の「南」を「大」きく低から「高」へ押し上げるという願いも込められています。